To be or not to be. 後藤健二さんを悼む
後藤健二さんを悼む。
ご遺族は胸を張り、誇りを持って生きてほしい。
投稿日:2014年7月28日 作成者: Kenji Goto
シナイ半島に行った。
世界各地で、なぜ、こうも衝突が絶えないのだろう?
その一方で、全世界中にに漂うグローバル化の疲れや失望-「私たちには正直わからない」「私たちだけは安全なはず・・・」「自分の家族が一番大事」といったある種開き直った意識。“What can I do ?”
視聴者離れの激しいドキュメンタリーの存在意義とは何か?作り手はその点を深く考えようとしない。突き詰めていくと、自分の首を絞めるからだ。
モバイル時代にニュースに求められるモノは何か?短くても継続して伝え続けることが大きな山を動かすことになるのを忘れてしまったかのようだ。
メディアで伝えられる時には、もうすでにポリティカルなゲームにすり替えられてしまう昨今の事件事故。バリューを付けていくのは難しい。
「話題」の現場で起こることはごくシンプルだ。
朝10時くらいに床からのそのそ出て、何の迷いもなく考えもなくAK47やRPGを手にとり戦いに行って、戻ったら仲間と食事をして、タバコをくゆらせながら馬鹿話をして寝る。ごくまれにモノ好きな外国人のジャーナリストや諜報部員、自分たちの知り合いではない人たちの訪問を受けると、単なるおしゃべりが答えの出ない議論に変わる。そして、寝る-
そんな繰り返しが戦闘地帯における最前線の日常だ。
To be or not to be.・・・存うべきか死すべきか・・・成すべきか成さざるべきか
後藤さんの苦悩と恐れ、使命感と決意が読み取れる。
追悼の意を表したい。
人気ブログランキングへ
あなたの暖かい応援をお願いいたします。↑
にほんブログ村
お手数ですが、ここも応援いただければ幸いです。↑
Twitterでのフォローは以下から。↓
【追記】
「いっそ自決してほしい」と言うバカもいれば、「安倍内閣のせい」と言うバカもいる。
後藤さんは「自分の責任でイスラム国支配地域 へ行く」と語っていた。
死者を貶めるのはやめろ!
| 固定リンク
「社会」カテゴリの記事
- 昔は、まるでスラム街だった石橋和歩の生まれ故郷
石橋和歩被告(26)に懲役18年!横浜地裁 2018/12/14(金)(2018.12.14) - 大阪の政治を語る前に被差別部落を学べ!と言いたい(2018.11.28)
- 坂本弁護士一家を警察が見捨てたからサリン事件が起きた(2018.11.04)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
邦人2人の冥福を祈るとともに、
まだヨルダン軍パイロットの安否が定かではないということですので、
日本人として、経緯的な繋がりからも、彼の生還を訴えたいところです。
何でも、朝日新聞の記者が退避勧告を無視して危険地域に居るのだとか。
彼らが更なる人質になってしまう危険性に加え、
朝日新聞の場合は、相手の報道機関になる代わりに独占取材を許可してもらうという
かつての「文革報道」を再びやろうとしている危惧を持ちます。
「ISILはイスラム教の理念に反している」
と、多くのイスラム信仰者のみなさんが糾弾しております。
「ISILをイスラム社会だと言うのは、日本赤軍を日本社会だと言うのと同じだ」と。
なので多くの人達が「イスラム国」という呼称に不快感を持っています。
オバマ大統領や国連は「ISIL」、諸外国報道では「ISIS」などと呼称され
自民党も「ISIL」と呼ぶ方針にしました。
しかし日本のマスコミは不思議なくらいにこの「イスラム国」呼称に
こだわっているように見えます。
この「イスラム国」という呼び方には、あきらかにテロ集団とイスラム世界を
結びつけるイメージ効果があります。 それにこだわるということは、つまり、
そういうイメージの拡散を欲しているようにも思えてきます。
キモは「欧米との対決者」を欲する気持ちにあるのかもしれない。
どこかで、共産圏に代わる欧米との対決者を、イスラム世界に求めたい気持ちが
あり、それがこの呼称を使い続ける隠れた動機なのではないのか。
官邸前では例によってデモが繰り広げられたそうですが、
反原発デモや秘密保護法反対デモとメンツが殆ど同じなのではないでしょうか。
今回の事件では、機密情報共有の為の法整備や諜報機関の必要性が
ますます痛感されるべき事柄なのに、それに反対していた人達が
政府の責任を糾弾するというのは、ムチャクチャな話です。
彼らは理性や論理で騒いでいるのではなく、題目に無関係に同じ行為をしている。
これが日本最大のカルトであり、それはISILとも親和性が高いと
危惧すべき面を感じずにはいられません。
投稿: 鳩槃荼 | 2015/02/02 18:03
確かに殺害された後藤さんはお気の毒ですが、周りにいた人間達には疑問を感じざるを得ません。
反原発のマザーしかり、イスラム国とパイプがあると言っていた大学教授しかり、さらに言えば湯川さんの時にはあまり騒がなかったマスコミが何故後藤さんの時には騒ぎだしたのか?
マスコミはイスラム「国」と呼ぶことでISIS側の肩を持っているとしか言いようがありません。
身代金を払えといっているのは阿部降ろしを企んでいる面々ばかりだ、というのは何故なのか?
以前から捕えられていたのに安倍総理の外遊の時に持ち出してきたのは何故なのか?
日本国内にISIS側に内通している勢力が存在しているとしか思えません。
もしも安倍総理が総選挙をしていなければ格好の安倍叩きになった事でしょう。(野党が安倍叩きをしようとするならもう一度解散もあるといえば黙らざるを得ないでしょう)
死者を貶めるわけではありませんが、そういう勢力に利用されたとしか思えないのです。
甚だしきは「これで安倍の首が取れるのなら安いものだ」とツィートしたモノまでいるではありませんか。
自分の責任で行くのは反対しませんが、そういうヤカラに利用されかねないというのも考えて欲しかったと思います。
投稿: みやとん | 2015/02/02 19:03
故人を悼むなら、別の画像にした方がいいと思います。
投稿: | 2015/02/02 19:53
憤りと悲しみの中で筆を起こされたことが伝わり、共振しています。
こんな時は、多くを語ることができず、言葉の無力さを痛感します。
この事件を巡って、無力で饒舌な言葉が溢れていることに辟易しながら、理不尽に生命を絶たれた人間の無念さに思いをいたしております。
引用元のINDEPENDENT PRESSには、“The World Wiith You” と書いてありますが、このWorldは、Word にも置き換えられるなと、ふと感じました。
The Word Wiith You!と、希望を込めて・・・。
シェイクスピアが引用されていましたので、同じくシェイクスピアからの言葉です。
The miserable have no other medicine but only hope.
(不幸を治す薬は希望だけだ。)
今、こんな気持ちです。
投稿: Ethos | 2015/02/02 21:54
少々不謹慎な言い方をすれば後藤さんが殺害されたか如何かわ決定的な瞬間が映されて居ない以上確実とは思えません。
公開された写真にも多くの疑問が提示されていますね。
ISILはイスラムを騙るならず者の犯罪者集団と云う定義で考えた方が良いと思います。
何故か実の母とやたらと協調するアースマザーが外国人記者クラブでの会見時のシリア人記者の発言にイスラム教徒の心理が表れていると思います。
曰くオウム真理教は日本人の代弁者なんですか?ISILは我々イスラム教徒に取ってはオウムの様な存在。
ISILとムスリムを混同されては迷惑だ、ISILは我々ムスリムに取っても敵なのだ。
正確では有りませんが、シリアの記者はこう発言されたそうです。
投稿: 草の者 | 2015/02/03 13:12
自決しろとは言わないが
命懸けで紛争地取材に出かけたのなら
命乞いなんかするなとは思いましたね。
しかも生まれて3週間の愛娘を置いて出て行ったとか。
そうまでして行かねばならない理由があったのか?
湯川さんを単身丸腰で助けるため?
だとしたら無謀で傲慢な決断としか言いようがない。
坂さんとは違って後藤氏の言動に
使命感や決意など微塵も感じられませんね。
投稿: やす | 2015/02/03 13:44