« 朝鮮戦争時の米兵相手の売春婦の画像じゃないか!!! | トップページ | 11歳で慰安婦にされた!17歳で強制連行された!
韓国人のウソは尽きることがない! »

2016/05/31

黄昏の日本左翼 さようなら


人気ブログランキングへ
あなたの暖かい応援をお願いいたします。↑

このところ時間がない。一方、新しい読者の方が増えている。
で、過去の人気エントリを紹介したいと思った次第。
以下は、2007/05/05のエントリである。

------------------------------------------------------------------

読者の方から次のような要請があった。


我々若年層においてもっとも理解できないのが左翼やリベラリスト達の行動の先にある目的です。だから売国奴としか表現できないわけです。
かつて彼らと思想を共有した管理人氏には是非彼らの行動原理とその究極目的に関する考察を述べていただきたいなぁと思う次第なのです。

------------------------------------------------------------------

まあ、これにお答えするのは簡単ではない。
左翼といっても千差万別だからである。
したがって、いくつかに分類して、可能な限りで言及してみたいと思う。

------------------------------------------------------------------

今の左翼は、大雑把に分けると以下のようになると思う。

①革共同中核派のような、暴力による革命をめざす極左(本人たちは革命的左翼と自称している)勢力。
②日本共産党のような、議会で多数派を獲得することにより社会主義―共産主義社会を実現しようとする勢力。
③新社会党のような、議会で多数派を獲得することにより社会主義―共産主義社会を実現しようとする点では共産党と同じだが、北朝鮮や中共と連携しようとする勢力。
(旧・社会党最左派)
④社会民主党(社民党)のような、議会で多数派を獲得することにより資本主義をより社会主義に近い形に変えようとする勢力。
(旧・社会党左派)
⑤民主党左派のような、議会で多数派を獲得することにより資本主義をより平等な社会(結果の平等)に改良しようとする勢力。
(旧・社会党右派)
⑥特定の党派には属さないが、③④⑤の勢力にシンパシーを持つ勢力。
これらは無党派の市民団体を装っているケースが多いが、中核派などの極左がまぎれ込んでいることも多い。
共産党系の市民団体は党派色が強すぎて無党派でないことがすぐわかる。

①~⑥に共通するのは、まず「天皇制の否定」である。
次の共通点は「戦前の日本を“絶対悪”とみなし断罪する」こと。したがって“従軍”慰安婦や南京“大虐殺”、沖縄戦における“軍の自決強制”などは理屈抜きに事実として認定される。
事実であるか否かなんて関係がない。自らに都合のよい資料や証言だけを寄せ集めて事実のごとく喧伝する。まさに左翼お得意のプロパガンダを駆使する。

彼らのもう一つの共通点は「憲法改正反対」である。が、現憲法が定めている天皇制(象徴天皇)は否定する。表向きは「護憲」で「象徴天皇制は護る」と言っているが、その本音は「反天皇」、つまり「反憲法」なのである。
彼らの言う護憲は、自衛隊の否定(非武装)、日米同盟の否定(集団的自衛権の否定)にすぎない。そこにあるのは米国は“帝国主義”という考え方であり、その米帝国主義に追随しているのがわが日本国という認識なのである。

中核派は暴力革命をめざしており、現に非公然の軍事組織「人民革命軍」を有している。また、共産党はかつて「政権を取れば憲法を改正し自衛軍を持つ」と主張していた。つまり、自衛隊は米帝国主義に追随しているから反対なのであって、革命が成功すれば「人民のための軍隊」を持つのは当然という理屈である。
まさに中核派は言うまでもなく、共産党の「護憲」も欺瞞以外の何ものでもないということだ。

------------------------------------------------------------------

新社会党や社民党、民主党左派、無党派の市民団体は、押しなべて「親中共」であり「北朝鮮擁護派」である。
だから、わざわざ中国に出向いてまで靖国神社参拝非難や歴史教科書“歪曲”非難を煽ったりする。「北朝鮮による日本人拉致などありえない」と言い、事実が発覚すると「戦前の何百万人もの朝鮮人強制連行を考えれば、何十人かにすぎない拉致を非難する資格はない」などと開き直る。
朝鮮総連から政治献金をもらっていても平然としているのはそのためだ。
共産党も、かつて「社会主義国(中国)の核実験は帝国主義国のそれとは違う平和の力」などという偽善としか言いようのない主張をしていたが、さすがに最近はそんなバカなことは言わなくなった。
が、本音は変わっていないのではないか。

では、なぜ彼らは「親中共」であり「北朝鮮擁護派」であって、日本人でありながらわが日本国を攻撃するのか?
それは、彼らの考え方の根底に日本人は「抑圧民族」であり、中国人や韓国・朝鮮人は「被抑圧民族」であるという意識があるからだ。「戦前の日本を“絶対悪”とみなし断罪する」のも、この意識に関係している。
つまり「抑圧民族」=「加害者」=「悪」なのであり、日本人は反省し中国人や韓国・朝鮮人に謝罪しなければならないのだ。
これは、彼らが部落解放同盟(解同)に屈服している姿を見てもよくわかる。
解同は日本人を「差別する者」と「差別される者」に分けて考える。「差別する者」=「悪」なのであり、「差別される者」から糾弾されて当然なのである。解同にとって「差別される者」は被差別部落民であり「差別する者」はそれ以外の日本人である。
根本の考え方がまったく同じだから、日本の左翼は解同に頭が上がらない。

ただし、共産党は「民族」としてではなく「階級」として社会を捉えるので、それ以外の左翼とは少し違う。部落問題も「差別者」と「被差別者」ではなく階級間の矛盾として認識している。だから共産党だけは解同と“犬猿の仲”なのである。
が、共産党は米国を帝国主義と捉え、今の日本はそれに追従していると明確にしている点で、その反体制の度合いは他の左翼に負けず劣らずである。

------------------------------------------------------------------

左翼が日本人でありながら日本国を攻撃するのは、日本は「抑圧者」であり「侵略者」であるという考えが根底にある。しかも「世界の抑圧者」であり「世界の侵略者」である米国に追従している。
だから米国はもちろん、いやそれ以上に日本国を糾弾し告発しなければ気が収まらないのだ。

だから、国家として当然のことである自衛力を保有しようとすると、それは「侵略のための準備」と見る。PKO(国連平和維持活動)に参加することも「自衛隊を海外に派兵するための実績作り」とみなす。
もう異常と言うしかないが、これを非難しても彼らは変わらない。その思想・信条はもう信仰の域にまで達している。もう客観的に物事を見ることができないのだ。
なぜか?
左翼の始祖とも言えるマルクスは、物事を対象化し相対的に捉えることによって近代資本主義を科学的に分析した。が、その弟子たちは反対に、自らの思想を絶対化することによってその正当性を確保しようとした。
そのマルクスの弟子たちの「悪しき遺伝子」を現代の日本左翼も引き継いでいるのだ。

なまじ正義感が強く、なまじ頭がよく、そのくせ生活者としての人生経験が乏しいから、観念の世界で妄想をふくらませるのである。
そこにある正義感は、青臭い、現実の人間社会のドロドロとした生き様とは無縁のものだ。だから現実の国際社会が理想ではなく、相互の利害関係、力関係によって動いていることも実感として理解できない。

Itokuzu_new

------------------------------------------------------------------

ところでヨーロッパでは左翼が強い。
英国は党政権だし、ドイツも社民党が大連立政権の一翼を担っている。フランスでは社会党の大統領候補が決選投票に進出したし、イタリアでは左翼民主党(旧・共産党右派)が政権の中核を担っている。
では、わが国で左翼が政権を担うことがありえるのだろうか?
それは99%ない。

なぜか?

それは、西欧の左翼はわが国の左翼と決定的に違っているからである。
その第一が国家の安全保障に対する態度である。
上記に上げた先進西欧諸国はすべてNATO(米国との同盟)に参加している。英国やフランスは核兵器を持っているし、もちろんすべての国が軍隊を持っている。このことに反対する左翼政党(社民)はない。
また、これらの社民政党は反共産主義(反マルクス主義)である。
自国の過去に対する態度もわが国の左翼とはまったく違う。過去を反省することはあっても、懺悔などしない。ドイツのかつての首相や大統領が謝罪したとよく言われるが、それはユダヤ人に対するジェノサイドに対してであって、戦争そのものを詫びたわけではない。

それからすれば、わが国の左翼は異常である。
国家の安全保障は空理空論。戦前の歴史は全否定。先の戦争に対しても、全面的に「日本が悪い」の大合唱。戦後60年以上経っても謝罪を自らの国に強要する。米国が実行した東京大空襲や原爆についてまで日本国を訴えるほどだ。
まさに特殊な日本の左翼。世界に誇るべき珍種。
まあ、その根底には、戦前の日本的価値観を全否定した米国の洗脳に国を挙げて屈服したという過去がある。
が、時が流れるにつれて、現実の前に洗脳が解けてきた。
非武装中立でほんとうに国際社会で生きていけるのか?ほんとうに東京裁判が裁いたほど戦前の日本は“悪”だったのか?共産主義というのはほんとうに理想社会を実現してくれるのか?中国や韓国、北朝鮮の言い分、要求はすべてに正当な根拠があるのか?
戦後という時間の流れの中で様々なことが起こり、これらの出来事を前にしてこの疑問がふくらんでいった。

------------------------------------------------------------------

連合赤軍の大量リンチ殺人や革マル派と中核派の「血で血を洗う内ゲバ」が、まず若者を左翼幻想から解放した。 中共率いる中国や金王朝が支配する北朝鮮の実態が明らかになるにつれて、一般の左翼シンパもしらけ始めた。そしてソ連の崩壊がそれを決定づけた。
取り残された左翼には、もうなす術(すべ)がなかった。
ベトナム戦争は終わり、沖縄は返還され、三里塚(成田)の空港も開港した。水俣病に代表される公害問題も解決され、部落問題も同対法(同和対策事業特別措置法)によって権力に取り込まれた。

全国を席巻する勢いだった革新自治体は相次いで崩壊し、社会党と共産党の社共ブロックの支えだった国労(国鉄組合)も解体された。戦後の左派運動を支えた総評も右傾化し、社会党も共産党も凋落した。
一方で、日本経済は右肩上がりの成長を続け「1億総中流」という豊かな社会が出現した。
このような時代背景の中で登場してきたのが南京“大虐殺”や“従軍”慰安婦、あるいは靖国神社参拝の問題なのである。
衰退する一方で、これといった政治課題も見出せない日本の左翼にとって、これらは格好の日本攻撃の材料であった。
が、これは両刃の剣でもあった。
事の真相が明らかになってくるにつれて、ますます左翼はその信頼性をなくしていくことになる。

------------------------------------------------------------------

民主党が政権を取る可能性はゼロではない。が、この党の3分の1以上は自民党より自民党的な(憲法改正に賛成の)議員が占めている。
だから民主党が政権を取ったからといってわが国が大きく左傾化することはない。
もう、わが国において左翼の時代は終わったのだ。
これは自業自得である。
自らの主体性を確立できず、いつまで経っても政権批判、体制批判。しかも中共を始めとする外国勢力の応援を借りる。そして現実離れした空理空論を繰り広げる。
確かに政権党のチェック機能としての存在価値はあった。
が、これらの勢力にこの国を預けようなどという愚かな国民はごく少数しかいない。

ネットでも、左翼的論調のブログが支持を伸ばせないのは、ある意味、必然なのである。

黄昏の日本左翼  さようなら

【追記】
民主党が政権を取る可能性はゼロではない...
と書いたが、2009年、民主党は政権を取った。
しかし、その政治は左翼云々以前の幼稚な政治でしかなかった。
自衛隊・日米安保容認から反自衛隊・反米・親北朝鮮までが一緒になった政党だから当然と言えば当然の結果だった。


人気ブログランキングへ
あなたの暖かい応援をお願いいたします。↑

にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ
にほんブログ村
お手数ですが、ここも応援いただければ幸いです。↑

Twitterでのフォローは以下から。↓

Facebookでのフォローは以下から。↓

Like_us_on_facebook_2

|

« 朝鮮戦争時の米兵相手の売春婦の画像じゃないか!!! | トップページ | 11歳で慰安婦にされた!17歳で強制連行された!
韓国人のウソは尽きることがない! »

左翼&共産主義」カテゴリの記事

コメント

何時もながら左翼の分析恐れ入ります。
と同時に他の人たちがなかなか出来ないものとして価値ある一文です。

でありますが、今気になるのが時代遅れの京大の中核派なり、共産党癒着と言われるSEALDsなどその方面にあえて走る若者たちの心理なり思考です。

現状気にするほどの勢力ではありませんが、時に不満そうを取り込み一気に巨大化しないともいえません。
それだけにその考察は必要ではないかと思います。

投稿: Pin | 2016/05/31 20:46

投稿: Pin | 2016/06/01 12:01

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 黄昏の日本左翼 さようなら:

« 朝鮮戦争時の米兵相手の売春婦の画像じゃないか!!! | トップページ | 11歳で慰安婦にされた!17歳で強制連行された!
韓国人のウソは尽きることがない! »