反共の砦・グダニスク造船所がつぶれる?
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中国はジャーナリストにとって世界最大の監獄 国境なき記者団
「労働者のための国家」が「労働者の反乱」によって崩壊する。それがソ連型共産主義の末路だった。で、「労働者の反乱」の象徴がポーランドのグダニスク造船所の自主管理労組「連帯」。
この造船所が今、存亡の危機にさらされている。往時1万7000人いた労働者は、既に3000人にまで減った。が、それでも先行きの目途が立たない。
ポーランド政府は、EU加盟(04年)後も計5100万ユーロ(約81億円)もの援助を行っている。が、EUの競争政策では、政府が企業に援助する場合、同時に効果的な再建策を提出する義務がある。このため造船所側は8月下旬、EUに再建策を出したが、不十分として却下された。
EUの内閣・欧州委員会は、3造船台のうち二つの閉鎖など大規模なリストラを求めているという。
暗黒の共産主義体制から脱却したら、今度はグローバリズムの荒波。やはり、どんな体制になっても「労働者に安住の地はない」ということか。
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ポーランドの造船業が苦境に立たされている直接の原因は中国の台頭にある。
今年1~6月の中国の船舶建造量は前年同期比43%増の755万トンに上り、手持ち受注量はなんと107%の大幅増で1億540万トンに達した。
船舶建造量の世界シェアは19%。1999年のシェアは2.3%だったから、もう台頭というレベルのものではない。まさに世界市場を“席巻”しているというべきだろう。
ポーランドの造船所がいくら頑張っても、中国に勝てるわけがない。中国の国民1人あたりのGDPは1,700ドル(2005年・外務省)。対するポーランドは7,946ドル(2005年・外務省)。つまりポーランドは中国の4倍以上。
では、ポーランドはグローバリズムの恩恵を受けていないかというと、そうではない。2006年の外国からの直接投資は100億ドル(約1兆1,500億円)を超えている。順番は米国、ドイツ、日本の順。
特にドイツでは、投資が旧東独地域を通り越して、一つ先のポーランドに向かうことが問題になっている。ここでは、旧東独地域がポーランドの犠牲になっているのだ。
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この、中国・ポーランド・ドイツの関係がグローバリズムの本質をよく表している。資本は常に利益を求めて移動することを考えれば、造船が中国に流れ、ドイツの製造業がポーランドに流れることは理にかなっている。
結果、ドイツの国内向け投資が減速する。で、旧東独地域の西との格差はなかなか埋まらない。
要は、グローバリゼーションが進行する世界では、生産性の低い産業、競争力の劣る産業は淘汰される。そのような産業構造の変化が地球的規模で起こる―それは先進国であれ途上国であれ同じことだ。
で、その生産性の高低、競争力の有無は労働者個人も無縁ではいられない。
そこにおいて、グダニスク造船所のような生産性の低い産業、競争力の劣る産業を国家が援助することは間違っている。そこに求められるのは、企業自らの体質改善であり、技術の高度化である。それを国が支援するのは正しいと思う。
個人の場合は多少違う。
企業と違い、やむを得ない事由で生活に困難をきたしている個人に公的扶助を与えるのは、現代社会では当然だろう。が、個人も、まず求められるのは自助自立の精神、心構えである。
かつて「連帯」を率いたワレサ元大統領は、同造船所の存続を求めて活動しているらしい。が、国家が資金援助しなければ延命できない企業など存続させてはならない。
公的資金を投入する時は、再建できるという目途が立たなければならない。それが国家の責任である。
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最後に、強く指摘しておかなければならないことがある。それは、国と国有銀行と企業が三位一体となって世界市場を席巻する中国の存在である。
しかも、人民元の相場は実態と乖離しており、労働者の賃金は極端に安い。
このような不公正な国の存在が、グローバリゼーションの弊害をますます強めている。
わが国のデフレも、非正規雇用者の増大も、中国にその一因があることを忘れてはならない。
人民元の早急かつ完全なる変動相場制移行を強く求める。
参照1:ポーランド:「連帯」発祥の造船所が閉鎖の危機
参照2:15ポイント上昇、中国造船世界シェア[製造]
【追記】
冒頭と右サイドバーのバナー(画像?)は「国境なき記者団」のものです。
できるだけ多くのブロガーがページに貼り付けることを希望します。
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