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日本の戦争指導者を裁いた極東国際軍事裁判(東京裁判)が開廷してから、3日で
ちょうど60年になる。
米国などの連合国が日本の侵略戦争を断罪し、政治家や軍部の責任を問うたこの
裁判は、2年半に及んだ末、25人が有罪とされ、東条英機元首相ら7人が絞首刑に
なった。
この7人に加え、判決前の病死や服役中の獄死を含め、14人がのちに戦死者とともに靖国神社に合祀(ごうし)された。小泉首相の靖国参拝で議論になるA級戦犯とは、
この裁判で裁かれた指導者のことだ。
ここ数年、首相の靖国参拝と絡めて裁判の正当性を問い直す声が出ている。
東京裁判に批判があるのは事実だ。後からつくられた「平和に対する罪」や「人道に対する罪」で裁くのはおかしいという指摘がある。原爆投下など連合国側の行為は問われず、判事団は連合国側だけで構成された。被告の選定基準はあいまいで恣意(しい)的だった。
一方、評価もある。日本軍による虐殺や関東軍の謀略などが裁判で初めて明るみに
出た。ナチスを裁いたニュルンベルク裁判とともに、戦争というものを裁く国際法の流れの先駆けともなった。
こうした否定、肯定の評価が入り交じった東京裁判をどう受け止めるべきなのか。戦後に生きるわれわれにとって難しい問題であるのは間違いない。
はっきりしているのは、政治の場で裁判の正当性を問い、決着を蒸し返すことの現実感のなさである。
あの裁判は、戦後日本にとって二つの意味で線を引く政治決着だった。
国際的には、51年のサンフランシスコ平和条約で日本は東京裁判を受諾し、国際社会に復帰を果たした。平和条約は締約国の対日賠償を基本的に放棄することもうたい、
それとセットで日本は連合国側の戦後処理を受け入れたのだ。
国内的には、A級戦犯に戦争責任を負わせることで、他の人を免責した。その中には、昭和天皇も含まれていた。
裁判は不当だという立場を貫くなら、あの戦後処理をやり直せと
主張するに等しい。講和を再交渉し、米国をはじめ世界の国々との関係も土台から作り直す。そして戦争犯罪は自らの手で裁き直す。
こんなことが果たして可能なのだろうか。裁判の限界を歴史の問題として論じることはいい。だが、言葉をもてあそび、現実の政治と混同するのは責任ある政治家の態度とは思えない。裁判を否定したところで、日本の過去が免責されるわけでもない。
朝日新聞の最近の世論調査で、驚くような結果が出た。聞かれた人の7割、とくに20代の9割が東京裁判の内容を知らなかった。そして、東京裁判や戦争についての知識の少ない人ほど、今の靖国神社のあり方を是認する傾向がある。
歴史を知らずして、過去を判断はできない。まずは歴史と向き合うこと。東京裁判60年を機会に、改めてその重要性を考えたい。
開廷60年 東京裁判を知ってますか (2006年5月2日 朝日新聞【社説】)
最近の朝日新聞らしい書き方である。
まず、「ここ数年、首相の靖国参拝と絡めて裁判の正当性を問い直す声が出ている」と書く。
そして、「東京裁判に批判があるのは事実だ。後からつくられた『平和に対する罪』や『人道に対する罪』で裁くのはおかしいという指摘がある。原爆投下など連合国側の
行為は問われず、判事団は連合国側だけで構成された。被告の選定基準はあいまいで恣意的だった」と、極東国際軍事裁判(東京裁判)に対する批判に一定の理解を
示す。
この傾向は、以前は頑強に主張していた『朝鮮人の強制連行』や『従軍慰安婦』についても見られる。
2006年3月13日付の社説においては、『強制連行』は、『自らの意思で行った人もいれば、企業や軍に徴用された人も少なくない』という表現に修正され、『従軍慰安婦』も
単に『慰安婦』とのみ表現されている。
戦前・戦中に内地に在住していた朝鮮人のほとんどが、自らの意思で朝鮮海峡を渡ったこと、慰安婦=売春婦はいたが、『従軍慰安婦』などは存在しなかったことが次々と立証され、朝日新聞としても立場を微修正する必要に迫られているわけだ。
※なお、『従軍慰安婦』に関して言えば、その『火付け役』であった吉田清治氏本人が
「(慰安婦狩りは)事実ではない」ことを認めている。
もっとも、朝日新聞は、表現を変えたからといって、自らの主張の誤りを認めたわけではない。
3月13日付の社説においても、徴用された朝鮮人や慰安婦の問題は、未だ未解決の
まま残されているというのが朝日新聞の結論である。
昨日の社説もスタンスはまったく同じである。
東京裁判が不当なものという主張を一方で肯定しながら、以下のように半ば強引に
裁判を合理化し、『戦前の日本=悪』という自らの主張を正当化する。
「裁判は不当だという立場を貫くなら、あの戦後処理をやり直せと主張するに等しい。
講和を再交渉し、米国をはじめ世界の国々との関係も土台から作り直す。そして戦争
犯罪は自らの手で裁き直す」
「こんなことが果たして可能なのだろうか。裁判の限界を歴史の問題として論じることはいい。だが、言葉をもてあそび、現実の政治と混同するのは責任ある政治家の態度とは思えない。裁判を否定したところで、日本の過去が免責されるわけでもない」
朝日新聞に問いたい!
免責されるわけでもない『日本の過去』とは何なのかと!!!
『日本軍による虐殺』とは『南京虐殺』のことか???
であれば、この『虐殺』は、戦時下においては往々にして起こりうる規模の『事件』で
あることが明らかにされている。
朝日新聞は、戦前の戦争を日本による『侵略戦争』=『悪』として一括りにし、日本の
戦争責任、日本の戦争犯罪を弾劾したいのであろう。
確かに結果は最悪だったが、当時の我が国の指導者たちは、『侵略』を目的として戦争を起こしたわけではない。アジアの民を戦渦に巻き込むために戦争を遂行したわけでもない。
我が国の生存と発展、欧米列強によるアジア支配の打破を目的に戦争に及んだのだ。
もちろん、当時の指導者たちには大きな責任がある。
情報力のなさ、展望のなさ、戦略のなさ、見通しの甘さ、判断力の甘さ、自己認識の
欠如等々、これが結果として、我が国民に310万人もの犠牲者を出した。
これらの過ちを犯した責任者を不問に付したままでは、最前線で命を落とした英霊たちに申し訳が立たない。
満州でソ連軍の戦車に蹂躙された人々、原爆や焼夷弾で焼き殺された人々、沖縄戦で無残な死を遂げた人々、これらの第一義的責任は敵国にある。
しかし、このような状況下に我が国と我が国民を追い込んだ指導者たちの政治責任は、当然のことながら追求されなければならない。
私は、免責されるわけでもない『日本の過去』とは、このようなことであると思う。
朝日新聞の「裁判は不当だという立場を貫くなら、あの戦後処理をやり直せと主張するに等しい」という主張は詭弁である。
過去に起こった歴史的事件の真相を究明し、国民の前に真実を明らかにすることが、
なぜ「戦後処理をやり直せと主張するに等しい」のか???真実の究明はジャーナリズムの使命ではないのか???
それとも朝日新聞は、自らをジャーナリズムではなく左翼の『プロパガンダ新聞』であると認めるのか???
東京裁判の首席検事であったジョセフ・キーナンの次の言葉に、この裁判の本質が
如実に示されている。
キーナンは、『南京虐殺』の責任を取らされて絞首刑になった松井石根陸軍大将を前にして、「この裁判の原告は文明である」と大見得を切った。
つまり文明=連合国が野蛮=日本を裁く、これが彼らの立場であり意識だったのだ。
これに対して松井大将は、アジア、アラブ、アフリカを侵略し、植民地化した西欧帝国
主義の戦争と、我々日本が戦った日清、日露戦争をはじめとする大東亜戦争は、同じ戦争といっても本質的に違う。欧米の侵略戦争は「文明に添った」戦争で、日本の戦った戦争は「文明への反逆」であるとでも言うのか、と強く反駁する。
東京裁判を見直し、真実を明らかにする行為は、この松井大将の戦争に対する思いを国民が再認識するということではないのか!!!
キーナンは「無警告に南京を攻撃した」として、日本軍が松井司令官の降伏勧告文を
散布し、24時間の停戦猶予を敵に与えた事実さえ無視した。これだけを取り上げても、東京裁判が最初から予断と偏見に満ちたものであったことが解る。
東京裁判で『日本の侵略』を裁く側にいたフランスやオランダは、裁判の最中も『アジア再侵略』を行っていた。オランダがインドネシア独立軍と停戦協定を結ぶのは、裁判判決の翌1949年。フランスは、54年のディエンビエンフーにおける軍事的大敗までベトナムの再植民地化を諦めなかった。
まさに、松井大将の「アジア、アラブ、アフリカを侵略し、植民地化した西欧帝国主義の戦争と、我々日本が戦った日清、日露戦争をはじめとする大東亜戦争は、同じ戦争と
いっても本質的に違う。欧米の侵略戦争は『文明に添った』戦争で、日本の戦った戦争は『文明への反逆』であるとでも言うのか」という無念の思いを深く胸に刻まざるを得ない。
朝日新聞の言う「歴史を知らずして、過去を判断はできない。まずは歴史と向き合う
こと」という主張はそのとおりである。が、向き合う歴史は『真実』でなければならないのだ!!!
なお、「国内的には、A級戦犯に戦争責任を負わせることで、他の人を免責した。その中には、昭和天皇も含まれていた」という朝日新聞の言い分は絶対に承服できない。
大日本帝国憲法では「天皇無答責(責任を問われない規定)」を定めており、大臣や
陸軍参謀総長、海軍軍令部長らが「補弼(ほひつ=補佐、進言などして責任を負うこと)」することになっていた。
昭和天皇自身も1975年の記者会見で「戦争終結時には閣内で意見がまとまらず、
意見を求めてきたので自分の意見で決定した。開戦時は閣議決定があり、
覆すことができなかった」と述べている。
朝日新聞の書き方は、昭和天皇を貶めるもの以外の何ものでもない。
関連エントリー1:なぜ終戦記念日なのか?
関連エントリー2:A級戦犯

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【追記】

『南京虐殺』の責任を取らされて絞首刑になった松井石根陸軍大将は、この裁判に
おいて、廣田弘毅元首相とともに、もっとも悲劇的な人物の一人とされる。
この悲劇的な人物の人となりを知ることが、この裁判がいかに独善と偏見に満ちた杜撰なものであったかの証明になる。
松井は「兵の罪は我が責なりとして下獄し、無畏(むい)を念じていささかも動ぜず、
平常心のまま刑に服した」と云われる。
この「昭和の聖将」について、この場でその真実の姿の一端をお伝えする。
裁判の首席検事キーナンの冒頭陳述は英文で4万字に及ぶぼう大なもので、キーナンは「この裁判の原告は文明である」と大見得を切った。
この「原告は文明である」という言葉に、彼らの独善と傲慢が如実に示されている。
これに対して松井は、アジア、アラブ、アフリカを侵略し、植民地化した西欧帝国主義の戦争と、我々日本が戦った日清、日露戦争をはじめとする大東亜戦争は、同じ戦争と
いっても本質的に違う。欧米の侵略戦争は「文明に添った」戦争で、日本の戦った戦争は「文明への反逆」であるとでも言うのか、と強く反駁する。
この松井の戦争に対する思いこそ、今の日本人に欠如している大東亜戦争観なので
はないか。
キーナンは「無警告に南京を攻撃した」として、日本軍が松井司令官の降伏勧告文を
散布し、24時間の停戦猶予を敵に与えた事実さえ無視した。まさに、最初から予断と
偏見に満ちた裁判だったのだ。
もともと松井は、孫文の唱えた日中提携による大アジア主義に深く共鳴していた。そして日中の親善提携と、アジアの復興を念願していた。戦火を交えながらも、松井の心底には常に孫文の「大アジア主義」があったのである。
だから孫文の後継者・蒋介石が北伐(1926~1928年)の途中大敗して、最大の危機に陥ったときも、松井はこの考えから蒋を支援している。
また、松井は、軍紀にうるさい将軍としても有名だった。
南京攻略に際し、
「南京は中国の首都である。これが攻略は世界的事件であるゆえに、慎重に研究して日本の名誉を一層発揮し、中国民衆の信頼を増すようにせよ。特に敵軍といえども抗戦意思を失いたる者および一般官民に対しては、寛容慈悲の態度を取り、これを宣撫
愛護せよ」
と全軍に命じている。
南京では、ドイツ人ラーベを委員長とする民間外国人の有志団体である国際委員会が、難民区という名の安全地帯を設けていた。南京攻略後ラーベは、松井率いる日本軍に、難民区の安全が保たれたことに対する謝意を表明している。
それほどまでに、松井は在留外国人や非戦闘員に被害が及ばないように配慮していたのだ。
南京攻略直後、(南京)城内を視察、看望した松井は、「概して城内は、ほとんど兵火をまぬがれ市内、安堵の色深し」と日記にしるしている。
その後、松井は上海に帰り、2回にわたり、内外記者団と記者会見を行っている。記者会見では、いわゆる“南京虐殺”に関する質問など全くなかった。
松井率いる日本軍は、上海における戦いから南京攻略までの間に、戦死者2万1300人、傷病者5万人余を出している。
松井は帰国後の昭和15年(1940年)2月に、日中両軍の戦没者の血が沁みた土を取り寄せ、静岡県熱海市伊豆山に興亜観音を建立した。
松井はその後、山麓の「無畏庵」と名乗る庵に居住して、毎朝約2キロの山道を登り、
シナ事変の犠牲者が東洋平和の礎石となる事を願って観音経をあげ菩提を弔った。
ところが昭和21年、極東国際軍事裁判が開かれ、松井はここから引き立てられて法廷に立たされることになる。そして、本人が聞いたこともない「南京での20万人以上の
虐殺」の責任者として絞首刑に処せられるのである。
無畏を念じていささかも動ぜず、平常心のままとはいえ、無念の思いを禁じ得なかったのではなかろうか。
以下の三首は、松井の辞世の句である。
天地も人もうらみずひとすじに無畏を念じて安らけく逝く
いきにえに尽くる命は惜かれど国に捧げて残りし身なれば
世の人にのこさばやと思ふ言の葉は自他平等誠(まこと)の心
なお「興亜観音」とは、白人の植民地支配からアジアが解放され、独立して繁栄する
時代が到来することを祈願する観音様である。
参考記事:1国際派日本人養成講座 人物探訪:松井石根大将
参考記事:2松井石根(まついいわね)大将
参考記事:3松井石根(いわね)大将と興亜観音
参考記事:4熱海・伊豆山 興亜観音

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